やぁみんな!
今回は、目指せ副業カメラマン! 「Meero」に登録してみた話をしようと思うぞ。
Meero(ミーロ)とは?
Meero(ミーロ)とは、カメラマンに対して撮影の案件を紹介してくれるサービスだ。
2016年にフランスでスタートして、2019年に日本にも進出したんだって。
オンデマンド写真プラットフォームのMeeroが250億円を調達 | TechCrunch Japan
「撮影の案件を紹介してくれるサービス」って書いたのは、他のいわゆるマッチングサービスとはちょっと違うなと思ったから。
どういうことかというと、
いわゆるマッチングサービスが
- 写真を撮って欲しいユーザーが自分でカメラマンを検索して連絡する
のに対して、Meeroの場合は
- Meeroが企業から撮影の案件を受託し、カメラマンに依頼する
っていう方式だからなんだ。
Meeroの特徴
- カメラマン登録無料
- 利用無料
- 撮影の依頼は被写体→カメラマンではなく企業→Meero→カメラマン
- ジャンルごとの“バッジ”を獲得すると案件を紹介してもらえる
- “バッジ”を獲得するためにはテスト撮影をおこない審査を通過する必要がある
- 撮影ジャンルは「料理」「不動産物件」「人物ポートレート」
- カメラマンは撮影後、現像せずにRawデータをMeeroに納品する
- 交通費を請求することができる(全額支給ではない)
大きな特徴は2つ。
「撮影の依頼は被写体→カメラマンではなく企業→Meero→カメラマン」っていうことと、「カメラマンは撮影後、現像せずにRawデータをMeeroに納品する」っていうことかな。
カメラマン登録
では、登録の手順を見ていこう。
EU圏では2018年5月に個人情報に関する法律が制定されて、それに対応するためのものだ。
(この画面、必要。。。?)
テスト撮影
無事、カメラマン登録が完了したね。
でも、カメラマンとしてユーザー登録をしても、それだけでは撮影の仕事を紹介してもらうことはできない。
ジャンルごとにテスト撮影をして、データをMeeroで審査してもらい、それに合格しなければ仕事はもらえないんだ。
僕はまず手始めに、「料理・グルメ – プロフェッショナル」のバッジを取得することにしたぞ。
明確なガイドラインに沿って撮影
各ジャンルには明確なガイドラインが定められている。
レンズの焦点距離から、絞り値やISO感度、構図や撮影の角度まで、しっかり決められているんだ。
だから、基本的な知識としっかりした機材があれば、問題なくテスト撮影をクリアできるはず。
※さらに上位クラスのバッジになるとアドリブでの撮影も必要になってくるぞ。
それじゃ、早速チャレンジしていこう!
今回必要なのは、
- 料理3品×浅めの被写界深度と深めの被写界深度で1カットずつ=合計6カット
- 料理の集合写真を真上からの俯瞰撮影でレイアウトを変えて2カット
という合計8カットの写真だ。
1回目のチャレンジ
ダイニングのテーブルを窓際に移動して、レースカーテンを引いて自然光の逆光で撮影。
食器は基本的に家にあったものを使ったけど、いくつか近所のダイソーで買ってきたものもある。
肝心の料理は、セブンイレブンのセブンプレミアムシリーズやカット野菜などを使ったぞ。撮影が済んだらその日の昼食に食べたんだ。
冷蔵庫の中にあったオレンジとプチトマトも添えている。
撮影機材はこちら。
- カメラ:Canon EOS R6
- レンズ:Canon RF 50mm f1.8 STM
1品目 ビーフシチュー
ISO100, 1ev, f2.8, ss1/100
ISO100, 1ev, f11, ss1/5
2品目 サラダ
ISO100, 1ev, f2.8, ss1/125
ISO100, 1ev, f11, ss1/8
3品目 パン
ISO100, 1ev, f2.8, ss1/160
ISO100, 1ev, f11, ss1/10
集合写真
ISO100, 0.67ev, f8, ss1/6
ISO100, 0.67ev, f8, ss1/8
うん、まぁ、いいんじゃないか?
ドキドキしながらRAWデータを送信して審査の結果を待とう。
ちなみに、RAWデータはCanonの.cr3形式ではアップロードができなかった。
Adobe Lightroomで読み込む際の「DNG形式でコピー」を利用して.dngファイルを生成して、それをアップロードしたぞ。
すると、その日のうちにフィードバックがあった。
- 一部の写真で影が強すぎるようです。利用可能な自然光に従って構図を決め、硬い影のない均一で良好な露出を得ることを目指してください。構図全体が写真に入り切る必要があります。
- 45° ショットでは、カメラが低すぎます。フレームを正しい角度に調整しながら、三脚を上げることをお勧めします。
- いくつかの写真で、構図の周囲に十分なスペースがないようです。メインディッシュをフレームの中央に置き、構図がトリミングされていないことを確認しながら、ズームアウトすることをお勧めします。
- バッジを獲得いただくためには、以下をお送りください:
4枚の横位置の45ºショット - このバッジの取得のためのテスト撮影は、最大3回となります。 ご注意ください!
とのこと。
すごい具体的にフィードバックをくれるんだね。
んー、光が硬かったか。。。確かに、影がパキッと出過ぎてるね。。。
カメラ位置も、撮り終わってから「ちょっと低かったかな?」と思ったんだけど、スルーしてしまった。
「構図の周囲に十分なスペースがない」か。。。なるほど。
集合写真は大丈夫だったみたいだ。影はそっちも硬いはずだけど。。。まぁいいか。
なになに?
「4枚の横位置の45ºショット」をもう一度送ればいいのか。
2品の料理を絞りを変えて2枚ずつってことかな?
構図の周囲に十分なスペースがなかったのはどの写真なんだろう? それがわかればそれを取り直せるんだけど。。。
2回目のチャレンジ
前回と同じく、窓際にて再チャレンジだ。
今日のお昼はチャーハンと肉団子。
撮影機材はこちら。
- カメラ:Canon EOS R6
- レンズ:SIGMA 50mm F1.4 DG HSM
1品目 チャーハン
ISO100, 2ev, f2.8, ss1/8
ISO16000, 2ev, f11, ss1/8
2品目 肉団子
う、う〜ん、急いで撮ったせいか、ちょっとアレだなぁ。。。
まぁ、仕方ない。せっかく撮ったから送ってみよう。。。
- ISO値が許可されている値よりも高い場合があることに気づきました。ノイズを回避するため、ISO値が800以下であることを確認してください。
- 一部の写真で影が強すぎるようです。利用可能な自然光に従って構図を決め、硬い影のない均一で良好な露出を得ることを目指してください。構図全体が写真に入り切る必要があります。
- 45°ショットの構図が一般的なクライアント要件に一致していませんでした。このショットの場合、次のことが必要です。中心にメインディッシュ1品、その周囲にサイドディッシュ、カトラリー、ナプキン、果物、ハーブ、野菜などの小道具や装飾を配置します。サイドディッシュとして2品目と3品目の料理を使用できます。
- バッジを獲得いただくためには、以下をお送りください:
4枚の横位置の45ºショット - このバッジの取得のためのテスト撮影は、最大3回となります。 ご注意ください!
しまった。そうだ、ISO感度も指定があったことをすっかり忘れていたよ。。。
光の硬さは気にしたつもりだったんだけど、まだ硬かったみたいだ。
構図もNG。
時間がなかったから急いで撮ってしまったんだけど、焦りすぎていろいろと抜け落ちてしまっていたみたいだ。
レンズに Black Mist No.05 が付けっぱなしになっていたことにもあとから気づいたんだけど、時間がなかったからそのままにしてしまった。
やっぱり片手間にやるのはよくないね。
次はしっかりと時間をとって最後のチャレンジに臨もう。
ラストチャレンジ
今回は、光が当たりすぎないよう、テーブルをちょっと窓から離して撮影したぞ。
さらに、手前側にレフ板(銀レフ)を置いて、影を和らげることにした。
あと、テーブルクロスを敷いてみた。これもダイソーで購入だ。
アボカドとプチトマトは冷蔵庫にあったものを添えたぞ。
撮影機材はこちら。
- カメラ:Canon EOS R6
- レンズ:Canon RF 50mm f1.8 STM
1品目 ハンバーグ
ISO100, 0ev, f2.8, ss1/40
ISO800, 0ev, f11, ss1/20
2品目 なすチーズ
ISO100, 1ev, f2.8, ss1/40
ISO800, 1ev, f11, ss1/20
よし、今回は結構気を使ってとったぞ。
影:OK、カメラの角度:OK、構図:OK、小物類:OK、ISO感度:OK。
これでダメならしかたない。
そしてフィードバックが来た。
- テスト撮影の審査が完了しました。
このバッジを取得されたことをお知らせいたします!
活動地域でプロジェクトが開始される際ご連絡いたします。
連絡をお待ちください。
おー。ついに審査通過だ。
良かったー。ひと安心だ。
勉強になった
アップロードした写真に対して、すごく具体的なフィードバックをもらえるから、自分の写真に何が足りていないのか客観的に知ることができて、とっても勉強になったよ。
料理写真を撮るときは、料理が美味しく見えるように、いろいろと気を使うべきっていうのはわかってるんだけど、実際そのときになると、抜け落ちてしまうことがある。
僕は普段、写真を使う側の仕事をしていて、「料理はシズル感」ていうのはわかっているから、撮影時も意識していたつもりだ。
だからサラダにはオリーブオイルをかけてシズル感を出したりしていたし、料理が冷めないうちにとなるべく急いで撮影していた。
でも、ビーフシチューやハンバーグ、肉団子といった料理は、すぐに冷めてソースの表面に膜ができたりしてシズル感がなくなってしまう。
本当はそのあたりをもっとケアして撮るべきだったんだけど、まだまだ足りていなかったね。
でも、ひとまず「料理・グルメ – プロフェッショナル」のバッジは取得することができて良かったよ。
撮影案件はまだない
その後、サポートからのメールで、
- 僕の活動圏内で撮影案件が増えるのは4月中旬以降
- プレミアムバッジ所持者向け案件が中心
というアナウンスがあった。
プレミアムバッジは、さらに上級者向けのバッジで、照明を使った撮影が必要になる。
このバッジも取得するつもりなんだけど、ちゃんと時間を作れるときにやろうと思っていて、まだチャレンジできていないんだ。
さらに美味しそうな写真が撮れるよう、しっかり準備して臨もうと思うぞ。
といったわけで、目指せ副業カメラマン! 「Meero」に登録してみた話、どうだったかな?
今後、料理・グルメのプレミアムバッジにもチャレンジするつもりだし、機会があればポートレートや不動産にもチャレンジしたいと思っているんだ。
そのときはまたレポートするぞ。
みんな、よかったら参考にしてみてくれよな!