Canon の EF-EOS R が買えないのでサードパーティー製マウントアダプター VILTROX EF-R2 を試した話

こんにちは。satoです。
今回は、Canon の EF-EOS R が買えないのでサードパーティー製マウントアダプター VILTROX EF-R2 を試した話をしようと思います。

Canon の EF-EOS R が全然買えない

僕は今までOLYMPUSのカメラを使ってきて、今回初めて Canon のカメラ EOS R6 を購入しました。
レンズは以前からずっとSIGMAのARTを使いたいと思っていたので、EOS R6 はボディ単体を購入しました。
そうなると、RFマウント の EOS R6 にEFマウントの SIGMA ART レンズを装着するためのマウントアダプターが必要になります。

だから当然購入しようと思ったんですが、Canon のマウントアダプター EF-EOS R が全然市場に出回っていないんです。
どうやらEOS R5/R6の発表・発売で特需が発生したらしく、今現在、新品をまともに購入するのが不可能な状態。

こうなる前に買っておけばよかったんですが、僕は当初、さすがにここまで品薄が続くとは思っていませんでした。
EOS R6も予約はしたもののまだ手に入っていなかったし、EOS R6が手に入る頃にはEF-EOS Rも手に入るだろうと高を括っていました。
ところが蓋を開けてみればこの状況。
気がつけば時すでに遅しで、EF-EOS Rはどのショップも在庫なしになってしまったというわけです。
Canonオンラインショップの「納期未定」をはじめ、Amazonや楽天のいろいろなショップで「納期未定」や「納期目安3か月」といった文言が並んでいます。

それでも僕は、マップカメラさんで7月27日に注文だけはしてある状態。
この記事を書いている今日は10月2日です。
かれこれ2ヶ月以上が経っていますが、いまだになんの音沙汰もありません。

新品中古とも高額で販売されている

メーカー希望小売価格15,000円(税別)、新品の実売価格13,000円ほどだったはずのEF-EOS R。
あまりの品薄で、中古品が2万円オーバーの価格で売られていたり、新品がなんと4万円オーバーの価格で売られていたりする状況。

ちょっと良くないですね。
この状態があまり長く続くと、Canonさんのブランドイメージにも悪い影響がありそうです。

せっかく買ってあるレンズが使えない

EOS R6は幸運にも手に入りました。
SIGMAのART 50mm F1.4も、EOS R6が手に入る前から買ってあります。
ついでに予備のバッテリーLP-E6NHも1つ買ってあるし、液晶モニターの保護フィルムも買ってあります。
EF-EOS Rだけがまったく手に入らないせいでどうにもなりません。。。

EF-EOS Rを待ってEOS R6を寝かせ続けるのはさすがに我慢できなかったので、仕方なく、買うはずではなかったRF35mm F1.8 マクロ IS STMの並行輸入品を買ってしまいました。。。
これはこれですごくいいレンズで、買ったことを後悔はしていないですが。。。

Canonさんは今 EF-EOS R を作ってない?

先述したとおり、EF-EOS Rはどのショップを見ても「納期未定」や「納期目安3か月」など
この状況が2か月前から続いています。
普通、2か月前に「納期目安3か月」だったら、今は「納期目安1か月」になってないとおかしいですよね。
これはもう「Canonさんの生産体制が間に合ってないんだろう」と僕は判断しました。

そこで。

EF-EOS R はあきらめて VILTROX EF-R2 を使おう

ちょっと前からAmazonでチラチラと見てはいました。
気になっていました。
でも、「サードパーティー製はどうなんだろうなー。」という一抹の不安があり、踏みとどまっていました。
が。。。
さすがに、もう、ちょっとEF-EOS Rは一旦諦め、思い切って買ってみました!
VILTROX コントロールリングマウントアダプター EF-R2

開封

Amazonのダンボールを開けてまず思ったのは、「意外とちゃんとしてる!」でした。
期待値が低すぎたんだと思うんですが、それにしてもものすごくしっかりとした化粧箱。
これは意外と期待できるかもしれません。

箱にはシールでしっかりと封がされています。
すごいちゃんとしてる感。

緩衝材もしっかりぴったりはまっています。
保証書と取扱説明書が同梱です。

取説は日本語も含めた5カ国語が用意されています。
取説にはファームウェアのアップデート方法が書かれているので目を通しておきましょう。

手に持つと、程よい重量感。
スペックシートによれば重量は152gとのこと。
EF-EOS Rが約110g、コントロールリング付きのEF-EOS Rが約130gなので、それらよりちょっと重いですね。

触った感じは、ひんやりと冷たい。
本体は金属製です。
想像していたより全然悪くないです。

コントロールリングやレンズ着脱スイッチは、いかにもプラスチックという感じ。

保護キャップを外すと中に乾燥剤が入っていました。

VILTROX EF-R2 を EOS R6 に装着。

EOS R6との着脱にあたり、固すぎて付けづらいとか、緩すぎて遊びがでちゃうということはありません。
ちょうどいい感じです。

色や形、質感といった部分はパッと見でそんなに違和感がありませんね。
コントロールリングだけもうちょっと。。。という感じ。
あと、デカデカと印刷された「VILTROX」のロゴと「MOUNT ADAPTER EF-R2」の文字は主張しすぎていてあまり好きではありません。
せめてカメラに付けたとき上じゃなく下に来るようにしてほしかった。

レンズ着脱スイッチはさすがにちょっとプラスチックっぽさを禁じ得ません。
コントロールリングのほうは、ちょっと頑張って加工してくれています。

約2か月寝かせ続けた SIGMA ART 50mm F1.4 DG HSM。
これをいよいよ VILTROX EF-R2 経由で EOS R6 に装着します。

この姿を(微妙に違うけど)どれほど待ちわびたことか。

レンズはかなり軽やかに「カチャッ」と装着することができました。
カチャッとホールドされた状態から、ほんの少しだけ遊びがあって、1mmに満たないくらいの感じですが、クックッとズレます。
わざわざ気にしなければ問題なさそうです。

撮影

とりあえず、部屋の中で何枚か撮影してみたので、その中から数枚を掲載します。

描写

描写は申し分ないんじゃないでしょうか。
複数の条件で検証していないですが、少なくともこれらの写真を見て問題がありそうな描写はありませんね。

オートフォーカス

AFは早くて正確です。
シャッターボタンを半押しした瞬間に合わせてきます。一瞬です。
特にモタつく印象はありません。

瞳AFも、室内の蛍光灯の明るさで動きの少ない人物を撮った限りではしっかりと働いてくれていました。

追従は、動かない被写体にAFをロックしてカメラを上下左右に振って試してみた限りでは、しっかりと追従してくれました。

全体的に、何も問題ないように思えます。

挙動

数十枚、試しに撮影してみましたが、途中2回ほど、シャッターボタンが反応しなくなることがありました。
AFも動かなければシャッターを切ることもできない状態。
EOS R6の電源を切って入れ直したら解消しました。

あと、EOS R6の電源を切ったとき、液晶モニターに「カメラの電源をオフにしたときはレンズキャップを取り付けてください」というメッセージが表示されます。
RF35mm F1.8 マクロ IS STMを付けているときは、センサークリーニングのイラストが表示されるだけ。

それから、コントロールリングにはどうやって機能を割り当てればいいのかわかりませんでした。
EOS R6のメニュー画面からダイヤルカスタマイズで「コントロールリング」に機能を割り当てられますが、どうもこれは機能していないようです。

これ以外は特に気になる挙動はありません。
ただ、これらがVILTROX EF-R2に起因する挙動なのか、SIGMA ART 50mm F1.4に起因する挙動なのかは切り分けができていません。

ファームウェア

僕が購入したものはファームウェアのバージョンが1.0.0でした。
ファームウェアは9月22日付でバージョン1.1.0がリリースされていたのでアップデートしました。
ファームウェアはViltrox公式サイトからダウンロードできます

このアップデートでEOS R5/R6でのコントロールリング操作に対応したとのこと。
試してみたところ、確かに操作できるようになっていました。
先述したコントロールリングに関する挙動の部分はこれで解決ですね。

まとめ

VILTROX EF-R2、使用感はなかなかいい感じだと思います。
シャッターボタンが反応しなくなる問題はちょっと困りますが、それ以外は特に僕的には問題ないと思います。
それどころか、せっかく買っておいたSIGMA ART 50mm F1.4をやっと使えるというだけで、最高にハッピーです。

というわけで今回は、Canon の EF-EOS R が買えないのでサードパーティー製マウントアダプター VILTROX EF-R2 を試した話をしました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。