ミラーレス一眼カメラ Canon EOS R6 の撮影で絶対に失敗したくないときの設定

やぁみんな!
今回はミラーレス一眼カメラ Canon EOS R6 の撮影で絶対に失敗したくないときの設定について書いてみようと思うぞ。

僕が使っているカメラが Canon EOS R6 なので、「マルチコントローラー」とか「TVモード/AVモード/FVモード」といった Canon 独自の名称を使っているけど、他メーカーのカメラでも方法論は変わらないので、SONYユーザーやNikonユーザーのみんなはそのあたりを自分用に置き換えて参考にしてみてくれ。

写真撮影における「失敗」とは?

撮影失敗。。。

写真撮影において「失敗」っていうと、こんなものがあるよね。

  • ピントが合っていない
  • ブレている(手ブレ・被写体ブレ)
  • 白飛び・黒潰れしている(露出が合っていない)

それぞれについてその原因と解決方法を見ていこう。
そして最後に、それらの失敗要因をまとめて解決する方法をご紹介するぞ。

ピントが合っていない

MFなら、純粋に撮影者のミスや精度の問題か、あるいはカメラの故障という可能性もあるね。
ただ、今回はMFではなくAFを使う前提で話していきたいと思うぞ。

ピントが合わない原因

AFの場合、「(目的の被写体に)ピントが合っていない」ということはつまり、「目的の被写体以外のものにピントが合ってしまっている」っていうことだよね。

これは、AFの被写体検出がうまくいっていないっていうことだ。

ピントを合わせるには

顔検出・瞳追従AFの測距開始点を固定する

顔検出や瞳追従の使用時によくあることだけど、何人かの人がいる状況で顔検出や瞳追従を使うと、目的の被写体以外の人を捉えてしまうことが結構ある。
そういうときはマルチコントローラーの左右でフォーカス対象を変更していったり、タッチパネルも併用してピントを合わせたい被写体を選択する必要がある。

でも、マルチコントローラーをカチカチと操作したり、撮影ポジションから手を離してタッチパネルを操作したりするのは結構ストレスだ。

そんなときは、「顔検出・瞳追従時のサーボAF開始測距点」を「AUTO」以外に設定しておくといいぞ。
この2種類だ。

  • 顔検出・瞳追従時に設定した開始測距点
  • 1点AF・ゾーンAF時に設定した測距点

これをすることで任意の位置からAFを開始することができるから、取りたい被写体を測距点に合わせた状態でAFを開始するだけで、すぐに目的の被写体にピントが合ってくれる。

1点AF、スポット1点AFを使う

被写体が静止した状態なら、1点AFやスポット1点AFを使うというのもいいぞ。
1点AFのいいところは、なんといっても「狙ったところにピンポイントでフォーカスを合わせられる」っていうことだよね。

顔検出・瞳追従って便利だから、どうしても常にこの機能をオンにしがちだけど、場合によっては1点AFのほうが上手にピントを合わせられることもあるから、臨機応変に使い分けるといいと思うぞ。

どうしてもピントが合わなければ故障を疑う

AFの場合でも、あまりにもピントが合わないとしたらカメラの故障っていう可能性はある。
あまりにも挙動が怪しかったら、一度メーカー修理に出してみることをおすすめするぞ。

ブレている(手ブレ・被写体ブレ)

手ブレ・被写体ブレの原因

手ブレ・被写体ブレの原因は、「シャッタースピードが遅い」っていうことだ。
カメラは、シャッターが開いている間中ずっと、レンズ→センサーが捉える光の情報を記録し続けている。
だから、被写体が動いたりカメラが動いたりすれば、その動きも光の情報として記録してしまう。

手ブレ・被写体ブレを防ぐには

シャッタースピードを速くする

手ブレ・被写体ブレを防ぐには、「シャッタースピードを速くする」のが確実な方法だ。
例えばカメラを固定して、右から左に歩いている人を撮影したとして、その被写体が1秒の間に動く距離と0.01秒の間に動く距離はまったく違うよね。
1秒間の光の動きを全部記録するか、0.01秒という瞬間の光を記録するかっていうことだからわかりやすい。

目安としては、シャッタースピード1/200秒以上で、動きの少ない被写体であればだいたいブレずに撮影できると言われている。
遊び回るこどもや動物、あるいは自動車や電車といった動きの速い被写体の場合は、1/500秒や1/1000秒、あるいはそれ以上の高速シャッターが必要な場合もあるね。

三脚を使う、カメラを固定する

これは手ブレ、つまり被写体ではなくカメラが動くことによってブレてしまう場合の対処法だけど、三脚を使ったり、周囲にあるものの上にカメラをおいたりして、カメラを固定するっていう方法だ。

風景写真など、被写体ブレを心配しなくていい撮影であれば、多少シャッタースピードが遅くてもこういった方法でカメラを固定すれば大丈夫な場合もあるね。

白飛び・黒潰れしている(露出が合っていない)

露出が合わない原因

露出は、「シャッタースピード」「絞り」「感度(ISO)」の3つの値を決めることで確定する。
白飛びしてしまう場合は、「シャッタースピードが遅い」「絞りが開きすぎている」「感度が高すぎる」のどれかが原因、
黒潰れしてしまう場合は、「シャッタースピードが速い」「絞りが絞られすぎている」「感度が低すぎる」のどれかが原因だ。

露出を合わせるには

「シャッタースピード」「絞り」「感度(ISO)」を確実に設定する

マニュアルモードでの撮影では、「シャッタースピード」「絞り」「感度(ISO)」を確実に設定する

オートモードを使う

「シャッタースピード」「絞り」「感度(ISO)」のうち1つか2つ、あるいは全部をカメラ任せにしてオートで撮影することで、極端な白飛びや黒つぶれは防ぐことができるぞ。

撮影の失敗は人為的ミスによるものがほとんど

撮影の失敗っていうのは、もちろんカメラ側の精度の問題や故障のケースもゼロではないけど、基本的には撮影者が適切な設定をすることができていないっていう要因によるものだ。

であれば、面倒な設定はもうカメラにお任せしてしまって、撮影者は被写体とのコミュニケーションや周囲への気配り、構図の検討に集中してしまうほうがいい場合もある。

自分でひとつひとつ設定して、思い通りの写真が撮れたときの嬉しさっていうのもあるから、そういう撮影はまた別の話だけどね。

例えばイベントの記録撮影だったり、瞬発的に撮影しなければならないケースではそうも言っていられない。

全部を解決して撮影の失敗を極限まで減らす方法

さて、ここまでが前置きで、ここからが本題だ。
ここまでに書いてきた失敗を全部解決して、撮影の失敗を極限まで減らす方法を伝えるぞ!

それは、「オートモードで撮影する」っていうことだ。
でも、単にオートモードで撮ればいいってわけじゃない。

「シャッタースピード制御範囲設定」した上でAV/FV/Pモードで撮影する

Canon EOS R6 の「シャッタースピード制御範囲設定」機能

単にオートモードで撮影してしまうと、感度を低く保とうとしてシャッタースピードが遅くなり、手ブレや被写体ブレを起こしてしまうことがある。
そこで、「感度は上げていいからシャッタースピードはこれ以下に下げないで」っていう設定をしてあげるんだ。

Canon EOS R6 の場合、シャッタースピード制御範囲設定の低速側は以下の18種類から選択できる。

Canon EOS R6 でシャッタースピード制御範囲設定の低速側に設定できるシャッタースピード

30秒 15秒 8秒 4秒 2秒 1秒
0.5秒 1/4秒 1/8秒 1/15秒 1/30秒 1/60秒
1/125秒 1/250秒 1/500秒 1/1000秒 1/2000秒 1/4000秒

なので、だいたいの場合で手ブレ・被写体ブレを防ぐことができる目安の1/200秒より少し速い1/250秒を低速側の限界値として設定してあげよう。
これで、どんな場合でもシャッタースピードが1/250秒より遅くなることはないぞ。

「シャッタースピード制御範囲設定」の低速側を「250(1/250秒)」に設定する。

被写体が止まっていてくれる撮影では、もう少し遅いシャッタースピードでもいい。
そのあたりは状況に応じて変更してくれ。
ただ、少なくとも手ブレしない程度のシャッタースピードに留めておかないと意味がないぞ。

ポイントは「TVモードは使わない」こと

TVモードはシャッタースピード優先モードのことで、シャッタースピードを手動で設定して、それ以外の設定をカメラに任せるモード。
日陰や日向が混在する屋外や、照明の具合が変わる室内では、シャッタースピード固定のままでは明るさの変化に対応しきれず、白飛びや黒潰れが発生してしまう場合がある。

だから、手ブレ・被写体ブレをしない範囲で、シャッタースピードもカメラに任せてしまうほうが安心ってわけ。

というわけで、ミラーレス一眼カメラ Canon EOS R6 の撮影で絶対に失敗したくないときの設定、どうだったかな?

要は「人為的なミスで失敗するのであれば、カメラに任せて失敗を減らそう」っていうことだ。
そう言ってしまえるくらい最近のカメラは高性能だし、失敗したくない場面ではより確実性の高い方法を取ればいいよね。

みんな、よかったら参考にしてみてくれよな!