iCloudストレージの容量が十分あるのに「iCloudストレージに十分な空き領域がないため、このiPhoneのバックアップは作成できません。」と言われた場合の対処法

やぁみんな!

今回は、iCloudストレージの容量が十分あるのに「iCloudストレージに十分な空き領域がないため、このiPhoneのバックアップは作成できません。」と言われた場合の対処法をご紹介するぞ。

iPhoneのバックアップをiCloudにとっていて、「iCloudストレージの容量はあるのにバックアップできない!」っていう症状で困っているおともだちは読んでみてくれ。

iCloudストレージって?

iCloudストレージというのは、Appleが提供するオンラインストレージサービスだ。
Appleが用意してくれたインターネット上のストレージ(データ置き場)に、データを保存しておくことができるぞ。
インターネットが使える環境なら、いつでもどこからでもデータを保存したり取り出したりすることができる。

iCloudストレージは「5GB」まで無料で利用可

iCloudストレージは5GBまで無料で利用できる
iPhoneのバックアップに利用してもいいし、一時的なファイル置き場として利用してもいい。
いろいろな使い方ができるね。

バックアップに使うときは容量に注意

さて、iCloudストレージをiPhoneのバックアップに利用する場合には、その5GBという容量に注意しないといけない。
写真や音楽などの大きなファイルをバックアップしようとすると、すぐに容量が足りなくなってしまうぞ。

もちろん、追加の料金を支払えば、

  • 50GB …… 130円/月
  • 200GB … 400円/月
  • 2TB … 1,300円/月

という大容量も利用することができる。

ちなみに僕は、50GBプランを利用しているぞ。
会社と自宅など、ちょっとしたデータをUSBメモリなどで持ち運ばなくて済むので重宝しているんだ。

iCloudストレージについては他の記事でも紹介しているから、興味があるおともだちは読んでみてくれ。

iCloudストレージは47.4GB余ってるのに「十分な空き領域がない」!?

さっきも書いたとおり、僕はiCloudの50GBプランを契約している。
そして、メールや連絡先といった重要度の高いものは自動でiCloudにバックアップされるようにしているんだ。

でも、写真はiCloudにはバックアップせず、手動でiTunes(Macのハードディスク)にバックアップするようにしている。
なぜかというと、写真はかなり容量が大きくて、このバックアップを取ろうと思うと、50GBではちょっと容量が足りないからだ。
写真だけでも50GB近くの容量になるからね。

写真以外のデータだけなら、その容量は3GBにも満たない。
iCloudストレージの容量は、50GBどころか無料の5GBでも十分なくらいだ。
だから、当然これまでは問題なくiPhoneのバックアップを取ることができていた。

ところが、先日iPhone 7に買い換えてから、「iCloudストレージに十分な空き領域がないため、このiPhoneのバックアップは作成できません。」というメッセージが表示され、iCloudストレージにバックアップできないという状態になってしまったんだ。

容量はあるのに「容量がない」からバックアップできない!?

そんなはずはない。
これまでに作成されたiPhone 6sのバックアップデータと合わせても、そのデータ容量は6GB程度のはずだ。

にもかかわらず、「十分な空き領域がない」と言われる
どんな要因がありそうか、ちょっと考えてみたぞ。

  • iCloudの空き領域をiPhoneが誤って認識している
  • バックアップデータの中に50GBを超えるような大容量のものがある
  • 写真をバックアップしようとしている

とかだろうか。。。

【推測1】iCloudの空き領域をiPhoneが誤って認識している?

とりあえず、iPhone 7を再起動してみたけど、改善は見られなかった。
次に、iCloudからサインアウトして、サインインしなおしてみた。
それでも改善は見られなかった。
んー、とりあえず保留。

【推測2】バックアップデータの中に50GBを超えるような大容量のものがある?

写真はバックアップの対象にしていないはず。
ということは、写真以外のデータの中に50GBを超えるような大容量のものがあるっていうことだろうか?

iCloudの設定画面で、メールや連絡先をはじめ、全部のスイッチをオフにしてバックアップ対象から外してみた。
けど、改善は見られなかった。

これはどういうことだ!?
バックアップする項目を全部オフにしているはずなのに?
これでは全部オフになってないってことか。。。?

よくわからないのでとりあえず保留。

【推測3】写真をバックアップしようとしている?

設定画面のiCloud > 写真を見てみると、「iCloudフォトライブラリ」のスイッチは間違いなくオフになっている。
「マイフォトストリーム」「バーストの写真をアップロード」と「iCloud写真共有」はオンになっているけど、マイフォトストリームもiCloud写真共有もiCloudストレージの容量を消費しないから関係ない。
そもそもそこがおかしくなっちゃってたらもうダメだけど、今はとりあえず考えないことにする。

解決!

Appleの公式コミュニティに一筋の光が!

同じような事例があるはずと思ってGoogleで検索していると、Appleの公式コミュニティに似たような投稿があるのを見つけた。
空き容量はあるのにiCloudバックアップができません
これが大きなヒントになり、無事iCloudへのバックアップに成功したぞ。

写真がバックアップ対象になってしまっていたのが原因

iCloudストレージの容量が十分あるのに「iCloudストレージに十分な空き領域がないため、このiPhoneのバックアップは作成できません。」と表示されていた原因は、【推測3】の「写真をバックアップしようとしている」だった。

写真はバックアップの対象にしていないはずだったんだけど、どうやら僕が勘違いしていたみたいで、写真がバックアップの対象になってしまっていたんだ。

そこで、バックアップの設定を変更し、膨大な容量の写真がバックアップされないようにした
これで、無事、他のデータのバックアップをとることができるようになったぞ。
その設定方法は以下のとおりだ。

  1. 設定アプリを開き、アカウントをタップ
  2. 「iCloud」をタップ
  3. 「ストレージを管理」をタップ
  4. 「バックアップ」をタップ
  5. 「このiPhone(iPad)」と書かれている該当デバイス名をタップ
  6. 「フォトライブラリ(写真ライブラリ)」をオフに

設定アプリを開き、アカウントをタップ

設定アプリを開きアカウントをタップ

「iCloud」をタップ

「iCloud」をタップ

「ストレージを管理」をタップ

「ストレージを管理」をタップ

「バックアップ」をタップ

「バックアップ」をタップ

「このiPhone(iPad)」と書かれている該当デバイス名をタップ

「このiPhone(iPad)」と書かれている該当デバイス名をタップ

「フォトライブラリ(写真ライブラリ)」をオフに

「フォトライブラリ(写真ライブラリ)」をオフに

本当に空き領域がない場合は

ストレージの容量を確認して「ストレージが残りわずかです」や「iCloudストレージがいっぱいです」と表示されていたら、普通にiCloudストレージの容量が足りなくなっているぞ。

iCloudストレージ残りわずか

iCloudストレージの容量が本当に足りていない場合は、ストレージプランを変更してiCloudストレージの容量を増やすか、USBメモリなどの外部ストレージに写真を移し替えるしかない。
「Yahoo! かんたんバックアップ」や「Amazon Photos」といったストレージサービスを利用するという方法もあるね。

写真や動画は「iCloud写真」で安全にバックアップ

iPhoneのバックアップ機能とは別に、Appleは「iCloud写真」という機能を提供している。

iCloud写真」は、iPhone や iPad、iPod touch、Mac といった Apple デバイスの写真ライブラリに入っている写真のオリジナルデータを自動でiCloudストレージに保存し、すべてのデバイスで写真データを同期しておける機能だ。

写真がたくさんあると無料の5GBでは足りなくなくて追加のプランを購入しないといけないけど、とっても便利な機能だぞ。

「iCloud写真」3つのメリット

「iCloud写真」のメリットはこの3つだ。

  • オリジナルデータを自動的にiCloudストレージに保存してくれる(「バックアップ」とは別領域)
  • 同一アカウントで利用している全デバイスで自動的に写真や動画を同期してくれる
  • 写真や動画のオリジナルデータをiCloudに保存し、デバイスのストレージを節約できる

【メリット①】オリジナルデータを自動的にiCloudストレージに保存

iPhone や iPad で写真や動画を撮影したり、カメラから写真アプリに写真や動画を読み込んだりすると、それらのデータをすぐにiCloudにアップロードしてくれるから、バックアップの取り忘れということがない。

【メリット②】同一アカウントのすべてのデバイスで写真・動画を同期

また、iCloud に保存されたデータは同一アカウントで使用しているすべてのデバイスで閲覧・ダウンロード可能になる。

【メリット③】デバイスのストレージ容量を節約

サイズの大きいオリジナルデータを iCloudストレージに保存し、デバイスには自動的に画質を落として軽量化したファイルを保存してくれるから、ストレージ容量の小さい iPhone を使っていてファイルサイズの大きい写真をたくさん管理したい人にはピッタリのサービスだね。

もちろん、オリジナルデータはいつでもダウンロードすることができるし、写真を拡大して見ようとしたり編集しようとしたりすると、すぐ自動的にオリジナルデータをダウンロードして表示してくれるぞ。

iCloud写真を使っている場合は、そもそも写真のオリジナルデータが iCloudストレージに保存されているから、「バックアップするデータ」の対象としてフォトライブラリは表示されない。

大切な写真は適宜バックアップして安心

サイズの大きい写真をたくさんバックアップしようとすると、無料のiCloudストレージでは容量が足りなくなってしまう。
でも、もし iPhone を紛失してしまったり、破損してデータが失われたとき、大切な写真が消えてなくなってしまったら悲しいよね。

iCloud にバックアップしないとしても、大切な写真だけ外部のサービスにも保存しておくとか、USBなどの外部ストレージに保存しておくといった方法でバックアップしておくといいと思うぞ。

というわけで、iCloudストレージの容量が十分あるのに「iCloudストレージに十分な空き領域がないため、このiPhoneのバックアップは作成できません。」と言われた場合の対処法、どうだったかな?
同じような事例で困っているおともだちは、よかったら参考にしてみてくれよな!

※iCloudストレージは、2021年10月から「iCloud+」に含まれる1サービスという位置付けになった。
「iCloud+」は、料金はこれまでのiCloudストレージのまま、主にインターネット利用時のプライバシー保護を助けるいくつかの機能が内包されたサブスクリプションサービスだ。
「iCloud+」について詳しくは、ここでは割愛するぞ。