「Meero」にフォトグラファー登録して1年経った僕の体験談と感想

こんにちは。satoです。
今回は、「Meero」にフォトグラファー登録して1年経った僕の体験談と感想を書いてみようと思います。
「これからMeeroにフォトグラファー登録しようかな?」と思っている人は読んでみてください。

僕が持っているバッジはフード&ドリンクだけ

Meeroでは、撮影の案件を引き受けるためにまず「バッジ」を取得しなければなりません。
「バッジ」は、「レギュレーションに則した撮影ができる」ということを証明するライセンスのようなものです。

バッジのカテゴリーは下記の3種類。

  • 不動産
  • ポートレート&インタビュー
  • フード&ドリンク

フード&ドリンクのバッジはその中でさらに下記の2グレードに分かれています。

  • プロフェッショナル
  • プレミアム

「プロフェッショナル」のバッジのほうが簡単に取得できますが、現状「プロフェッショナル」のバッジで引き受けられる案件はないそうなので、「プロフェッショナル」のバッジは取得しても意味がありません。
フード&ドリンクのバッジは、実質的には「プレミアム」だけと言っていいでしょう。

僕が取得したバッジは「フード&ドリンク」カテゴリーだけ。
「プロフェッショナル」「プレミアム」両方とも取得済みです。

僕は最初、「プロフェッショナル」を取得してから「プレミアム」を取得するというように段階を踏むものだと思っていたんですが、そうじゃなかったです。
どちらも独立して取得することができます。

案件紹介の頻度は毎月0回〜3回程度

これはおそらくエリアによるんと思いますが、僕の場合、案件の紹介頻度は毎月0回〜3回くらいです。
1か月まるまる紹介がなかった月もあるし、わりと立て続けに2〜3件紹介が飛んでくる月もありました。

僕の活動エリアは東京都東部〜千葉県西部。
もっと飲食店が多い地域や出店/閉店のサイクルが早い地域などでは、案件紹介がもっと多いのかもしれないですね。

撮影の時間帯は平日の14:00〜くらいが多い

僕の経験した撮影案件はすべて平日昼間の撮影でした。
時間帯としては14:00〜とか15:00〜とか。
お店のランチ営業が終わって、ディナー営業までの時間に撮影を済ませるという感じなのでしょう。

Meeroでは「基本的に自然光を主光源として撮影する」というレギュレーションがあるので、撮影の時間帯も自ずと自然光を使える時間帯が多くなりそうです。

移動時間は片道30分〜1時間くらい

これも引き受ける案件次第ですが、僕の場合は片道30分〜1時間くらいの移動時間で済む案件を引き受けるようにしています。
時々、片道1時間半〜2時間近くかかる案件の紹介があったりしますが、往復の移動時間で3時間以上が消えていくのはさすがにちょっと気が重いのでそういう案件は引き受けたことがありません。

もちろん交通費は支給されますが、重い荷物を担いで1時間半〜2時間近くかけて現場に行って、30分撮影してまた重い荷物を担いで1時間半〜2時間近くかけて帰ってくるのは、さすがに疲れますし、その時間を他のことに使いたいなぁ、と思ってしまいます。

交通費はMeero側の設定した金額が支給

交通費はもちろん支給されます。
金額はMeero側で算出した目安金額で、実際かかる金額とは異なる場合がほとんど。
実際にかかる金額より多い場合もあれば、少ない場合もあります。

実際の金額がいくらであろうと、Meero側から提示された交通費が支給されます。

僕が引き受けたのは出前館用の写真撮影だけ

僕に撮影依頼があったのは出前館に掲載するための写真撮影とUber Eatsに掲載するための写真撮影の2種類。
そのうちの多くは出前館に掲載するための写真撮影です。

そして、僕が引き受けたことがあるのは出前館用の写真撮影だけ。
Uber Eats用の写真撮影はすべて断っています。

なぜなら、Uber Eats用の写真撮影は出前館用の写真撮影と比べてちょっとめんどくさいから。

どういうところがめんどくさいかというと。。。

Uber Eats用の写真撮影はプロップス(小物)が必須

Uber Eats用の写真はプロップス(小物)を添えて撮影することが必須条件です。
プロップス(小物)というのは、ランチョンマットだとか、植物や野菜、果物といった、写真に彩りを添える脇役みたいなもの。
「お店の雰囲気に合ったプロップス(小物)を持参し使用する」というのが必須条件で、僕はこれがめんどくさいので引き受けたことがありません。

出前館用の写真撮影はプロップス(小物)不要

出前館用の写真撮影は基本的にプロップス(小物)不要となっています。
「基本的に」というのは、「お店から要望があった場合は使用する」というレギュレーションになっているから。
でも、少なくとも僕はお店側から「プロップス(小物)使ってください」と言われたことがありません。

現場の撮影環境はあまり恵まれているとは言えない

例えば撮影に適したテーブルがないとか、撮影に適した光源がないとか、そもそも店の場所がわかりづらくて辿り着くまでにすごく歩き回っちゃうとか、そういうケースが結構あります。

しかも、現場がどういう撮影環境かは、行ってみるまでわかりません。

窓際で直射日光ガンガンの環境なのか、自然光をまったく使うことのできない環境なのか、どんな面積・高さ・素材のテーブルがあるのか、三脚やライトスタンド、レフ板などを設置するスペースがあるのか、そういった事前情報はMeeroからは提供されないので、自分で可能な限り調べて、ある程度バラつきのある環境に柔軟に対応できる装備を整えていかなければなりません。

撮影枚数は14枚であるケースが多い

出前館用の写真撮影においては、撮影枚数は14枚であるケースが多いです。
料理の単品を10枚、たくさんの料理の集合写真を3パターン、撮影リストを1枚の、合計14枚です。

撮影枚数14枚のときの撮影時間は30分〜1時間半

お店に着いた時点で既に撮影用の料理がすべて完成していて、セッティングも撮影もスムーズに進行した場合は30分くらいですべての工程が完了することもあります。
逆に、撮影しながらの調理だったり、セッティングが決まらなかったり取り直しがあったりして、1時間半くらいかかったこともあります。

撮影自体は難しくない

撮影自体は難しくありません。
絞り、感度、露出、構図がレギュレーションで決められているので、そのとおりに撮影するだけです。
上記レギュレーションを守って、「ピントが合っている」ことと、「ブレていない」ことだけをしっかりやっておけばOKです。

難しいことがあるとすれば下記の2点くらい。

  • 撮影環境にどう対応するか
  • 3パターン撮影する集合写真でどう料理を並べるか

RAW納品は楽

撮影が無事終わってしまえば、あとはもうRAWファイルを納品するだけだから楽ちんです。
現像をしなくて済むというのは、楽でいいですね。
ホワイトバランスが取れていなくても、色被りしていても、ノイズが乗っていても、そこを現像でどうにかするのはMeeroさんのお仕事です。

体験談

体験談① 店の奥の自然光の届かない場所で撮影

Meeroには、基本的に自然光を主光源として撮影するというレギュレーションがあります。
ただし、そうできない場合にはもちろんストロボ等の照明を使って撮影します。

僕の経験上、ちょうどいい自然光で快適に撮影できたことはありません。
ストロボは毎回必ず使っています。

しかも、オレンジがかった薄暗い店内での撮影や、窓ガラスに色がついていてその色の光が強力に差し込んでくるのを遮りながらの撮影など、光の扱いには結構苦労することが僕の場合は多いです。

体験談② 撮影に適したテーブルがない場所で撮影

Meeroには、テーブルに料理を置き、斜め45度の角度から、十分な余白を持った画角で撮影するというレギュレーションがあります。
その条件を満たすためには、まぁまぁな広さのテーブルが必要になります。
が、場合によってはそんな広さのテーブルを用意できない環境での撮影もこなさなければなりません。

僕の経験ではこんなケースがあります。

フードコートでテーブルはたくさんあるものの、全部のテーブルに新型コロナウイルス感染対策のパーテーションがガッチリ固定されていて外せない。
どのテーブルでどう撮ってもパーテーションが写り込んでしまうというケース。

撮影はどうにか完了したけど、現場についてその状況を知ったときはちょっと困りましたね。

体験談③ 店の場所がわからない

撮影以前に、そもそも撮影に行く店の場所がわからないっていうケース。

住所は共有されていて、もちろんiPhoneでマップを確認しながら行くんですが、どうにも店を見つけられない。
店舗担当者の電話番号は共有されているので、電話して店の場所を尋ねると、ホームセンターの中にフードコートがあって、その中にあるお店でした。
デパートやショッピングモールなら「その中にフードコートがあるかも」っていう考えに至るんだけど、まさかホームセンターの中にフードコートがあるとは思わなかったので見つけることができませんでした。

主収入にはできなそう

Meeroは、これひとつだけを主収入源として考えることはちょっとできません。
下記2点がその理由です。

  • 単価が安い
  • 案件が少ない

単価が安い

撮影をこなして得ることができる報酬は、1案件あたり$50程度。
難易度の低い撮影だし、現像せずにRAWデータを納品するだけでいいので、単価が安いのは仕方ないですね。

案件が少ない

先述したとおり、案件の数は僕の場合だと毎月0〜3件程度。
これではさすがに安定した収入源と捉えることはできません。
ちょっとした臨時収入という感じですね。

勉強になるしお金も稼げる

Meeroでの撮影は、いろいろな環境で最大限工夫をしてどう綺麗な写真を撮るかというトレーニングになります。
料理の配置、照明、場合によっては小物の使い方など。
もちろん、お金をもらって撮影するわけなので、それ相応の品質は保証しなくちゃいけないですが。

また、お客さんとのコミュニケーションや営業トークの経験を積むこともできます。
これもとっても大切なことですね。

トレーニングできてお金ももらえるのですから、大変有り難いことではあります。

というわけで今回は、「Meero」にフォトグラファー登録して1年経った僕の体験談と感想をお届けしました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。