NEEWERの格安ストロボTT560で物撮り(商品撮影)をワンランクアップ

こんにちは。satoです。
今回は、NEEWERの格安ストロボTT560で物撮り(商品撮影)をワンランクアップと題して書いていこうと思います。

みなさん、ヤフオクなどのオークションやメルカリなどのフリマに商品を出品するときの写真撮影をどうしていますか?
あるいは、僕もそうですが、ブログで商品を紹介することがあるという方もいるかもしれません。
また、小売店を営んでいて、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのEC向けに商品撮影が必要な方もいるかもしれませんね。

自然光を上手に利用すれば、雰囲気のあるきれいな写真が撮れますが、なかなかそうはいかないときもあります。
そんなときは、ストロボを上手に使ってきれいな写真を撮りましょう。

今回は、約3,000円の格安ストロボと天井バウンスという照明手法を使った撮影方法をご紹介します。

まずはストロボを取り付けるための「ホットシュー」を確認

今回は、ストロボを取り付けられるカメラを使う前提で話を進めます。
カメラのてっぺんにホットシューと呼ばれる取り付け部分が付いているタイプのカメラです。
このホットシューにストロボをカチャッとセット(クリップオン)して撮影します。

ホットシューの形状はほとんどのカメラで統一規格が採用されているはずですが、ご自身のカメラの取扱説明書やWebサイトで確認してみてください。

お値段が安くて機能十分なストロボをゲット

カメラメーカー純正のストロボや高機能なストロボはお値段もかなり高くなりますが、必要十分な機能でお安く手に入るストロボもたくさんあります。
お安く手に入るストロボとしては、GodoxやNeewerといった中国メーカーのものが人気。
今回は、NeewerのTT560というストロボを使ってみます。
お値段はなんと3,199円(税込/Amazon)。

Neewer TT560のセット内容は、本体とスタンド、キャリングバックとなっています。
今回はカメラに取り付けて使用するので、スタンドは使用しません。

カメラの電源とは別にストロボにも電源が必要です。
Neewer TT560は単三乾電池4本で稼働します。

機能は最低限。だけどこれで十分。

高機能なストロボは、ISOやシャッタースピード、絞りといったカメラ側の設定を自動認識して発光量を調節してくれる機能がついていたりするんですが、今回使うNeewerのTT560にはそういった機能が一切ついていません。
カメラ側の設定に合わせて、手動で発光量を調整します。
でも全然難しい話じゃないのでご安心を。
発光させて撮影してみて、暗かったら一段階明るくして撮ってみたり、明る過ぎたら一段階暗くして撮ってみたりして調整するだけです。

また、照射角度の設定など、初心者には難しく感じるような設定も一切ありません。
カメラにセットしてシャッターボタンを押すだけ。
簡単ですね。
今回は光と影を駆使して複雑な絵作りをしたいわけではないので、全然問題ありません。

ちなみに、ストロボのパワー(明るさ)を表す「ガイドナンバー」は「38(ISO100)」ですが、これも全然気にしなくて大丈夫です。

TT560の操作パネル

TT560の操作パネルはこんな感じ↓です。
重要なのは「電源スイッチ」「パワーインジケータ」「発光量調節ボタン」「発光量インジケータ」だけです。

①電源スイッチ

電源を入れたり切ったりするスイッチ。

②パワーインジケータ

電源を入れて数秒待つと点灯します。
これが光っていれば、ストロボが発光できる状態です。
一度ストロボを発光させると、少し待たないと発光できません。

③発光量調節ボタン

ストロボの発光量を調節するボタン。
発光量は8段階です。「+」を押せば発光量が強くなり、「ー」を押せば発光量が弱くなります。

④発光量インジケータ

ストロボの発光量を表示してくれます。
一番右が最大発光で、一番左が最小発光です。

⑤モード切り替えボタン

発光のモードを切り替えるボタン。
モード切り替えは、ストロボを複数台使ってワイヤレス発光させる場合に必要になります。
今回は使用しません。

⑥モードランプ

発光のモードを表示してくれます。
モード切り替えボタンを押すたびに切り替わります。
今回は「M」にしておけばOKです。

⑦テスト発光ボタン

このボタンを押すとストロボをテスト発光させることができます。

天井バウンスでフラットな照明効果をゲット

さて、では早速、カメラにNeewer TT560をセットして撮影してみましょう。

簡単にフラットな照明効果を得るために、今回は「天井バウンス」という方法を使って撮影します。
「バウンス(bounce)」は「跳ねる」とかいう意味ですが、つまり、光を天井や壁に当てて、その反射光を利用する照明手法です。

カメラに取り付けたストロボで直接被写体を照らすと、強い光が一方向から集中して当たってしまいギラついた写真になります。
天井バウンスなら、拡散された光が被写体に満遍なく当たることになり、明るくフラットな印象の写真を撮ることができます。

ストロボの発光部を真上に向けてセット

天井バウンスを使って撮影する場合、基本的にはストロボの発光部が天井に向かって真っ直ぐ向かうようにするのが一番簡単です。
ストロボは縦方向・横方向に角度を変えられるので、適宜回転させて角度を調整します。
慣れてきたら、ストロボを前に傾けたり、右や左に傾けたり、あるいは壁との距離を変えてみたりして、撮影結果がどのように変わるか確認しながらイメージに近い写真を模索してみましょう。

カメラの撮影モードはマニュアルにセット

カメラの撮影モードをマニュアルにセットして、ISO感度、シャッタースピード(SS)、絞り値(F値)を固定します。
このとき、部屋の明るさにもよりますが、露出が-3.0以下になるくらいに設定するとだいたいちょうどいいかと思います。
ストロボが光って明るくなる分、露出を暗く設定しておくということです。

とりあえず撮ってみて発光量を調節

カメラとTT560の準備ができたら、とりあえず撮影してみましょう。
撮影した写真を見ながら、発光量調節ボタンで発光量を調節します。
もし、TT560の発光量を最大にしても写真が暗かったり、逆に発光量を最小にしても明るすぎる場合は、カメラのISO感度、シャッタースピード、絞り値を調整しましょう。

ISO感度は高すぎるとノイズが多くなるので100〜1,600くらいの間、シャッタースピードは早すぎるとストロボの光を捉えきれず、遅すぎると手ブレにつながるので、1/60〜1/200くらいの間、絞り値は開けすぎると被写体が部分的にボケてしまったりするので8〜22くらいの間で調整しましょう。
①絞り→②シャッタスピード→③ISOの順番で決めていくといいと思います。

撮影例

実際にTT560で天井バウンスを使って撮影した写真を見てみましょう。
天井の蛍光灯だけで撮影した写真と天井バウンスを使わずストロボの光を直接照射した写真も掲載するので比べてみてください。

どうでしょうか?
天井バウンスを使って撮影した写真、蛍光灯の光だけで撮影した写真、ストロボの光を直接照射して撮影した写真、それぞれ異なった特徴を持っていますね。

天井バウンスを使って撮影した写真は、陰影が少なくフラットで、“いかにも商品写真”という感じがしませんか?
一方、蛍光灯の光だけで撮影した写真は直接目で見た印象に近くなり、ストロボの光を直接照射して撮影した写真は被写体の質感や金属の光沢が強調されていますね。

次に掲載する写真も天井バウンスを使って撮影した写真です。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III ボディー
JPRiDE TWS-520
ISOLATE(R) MiNi PRO Earplugs

どれもなかなかの“商品写真っぽさ”ですよね。
ちなみに、背景には100円ショップで買ってきた白の模造紙を敷いています。

というわけで今回は、NEEWERの格安ストロボTT560で物撮り(商品撮影)をワンランクアップと題して書いてみました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。